【開催概要】「昭和の時代」から未来へつなぎたい思想や文化を学びます。【開催期間】■第1回9月6日(土)13:30〜15:30「昭和期の徳富蘇峰とその周辺の人びと」『静岡新聞』初代社長大石光之助は、「日本が生める最大の新聞記者」徳富蘇峰の書生・門下生でした。江戸時代の終わりにちかい文久3年(1863)に熊本で生まれた蘇峰は、「昭和」と時代が替った1926年、63歳を迎えました。『国民新聞』の社長であるとともに貴族院議員を兼ね、『近世日本国民史』の著者としてすでに帝国学士院賞を受賞する修史家でもありました。そのような蘇峰と周辺の人物との関係についてお話します。講師:中野目徹氏(筑波大学教授)■第2回9月27日(土)13:30〜15:30「静岡の商業を考える−買い物環境を作ったもの」昭和に入ると、商業は政府による政策の対象となり、これは以前にはなかったことでした。従来、商者は工業に比べ重要とみなされず、また商業者同士が協同して事業を実施するといったことは考えられなかったのです。小売業は人々のそばで生活に必要な商品を供給するという重要な役割を担っており、こうした視点から政策変更が行われ、その考え方は現在も続いています。こうした小売業と政策という観点から静岡市の商業を検討していきます。講師:川野訓志氏(専修大学商学部 教授)■第3回10月4日(土)13:30〜15:30「但沼舎人親王祭典の百年−次世代につなぐ」日本初の正史、『日本書紀』の編纂に当たった舎人親王が実は静岡で歿していた、という伝承に基づくお祭り「舎人親王祭典」が、清水区但沼町にあります。但沼に保管されている資料によれば、最初の祭典は大正14(2015)年に開催されました。そして、残念ながらコロナ以降、規模が縮小されています。百年前、そして、この百年の間に何があったのかを概観しながら、改めて、歴史、伝承や祭礼といったものの意味について考えます。講師:小二田誠二氏(静岡大学人文社会科学部 言語文化学科 教授)■第4回10月25日(土)13:30〜15:30「命を生み出す技人−産婆・助産婦たちの活躍から現在を考える」助産の歴史は人類の歴史とともに始まり、共同体のネットワークのなかで連綿と続けられてきましたが、それが女性の仕事として国家によって認められ、規制されるようになるのは近代(明治)に入ってからでした。静岡県は1876(明治10)年に「産婆心得」を出し、浜松産婆講習会を皮切りに、県内各地に開設した養成所で西洋医学を修めた免許持ち産婆たちが「トリアゲババ」に変わってお産を支えるようになります。女性の新しい仕事として産婆になった女性たちはどのような人生を歩んだのか、戦争中の「産めよ殖やせよ」にどのような働きをしたのか、現在のお産の問題とからめて、彼女たちの痛快な姿を紹介します。講師:平井和子氏(一橋大学ジェンダー社会科学研究センター客員研究員)【会場】静岡 新聞放送会館4階会議室(静岡市駿河区登呂3−1−1)※駿府博物館とは別の建物で、道路を挟んだ向かいの建物【受講料】【一般】5,000円(税込)【オンライン(録画)】5,000円(税込)【大学生・大学院生】3,000円(税込)【高校生】2,000円(税込)※全4回分の資料代を含みます※全4回、同じ受講方法になります※学生は学生証をご提示ください。ご提示がない場合は一般料金となります※オンライン配信(録画)は、開催日から2周間をめどに配信予定【主催・後援】主催:駿府博物館後援:静岡市、静岡新聞社・静岡放送【申込み】①〜⑥を記載の上、下記のいずれかの方法でお申し込みください①受講者名②受講方法(会場/オンライン) ※学生の方はお申し出ください③郵便番号④住所⑤電話番号(日中ご連絡のつく電話番号)⑥メールアドレス ※オンライン受講(録画)の際に必ず必要です<申込み方法>TEL:054−284−3216(平日9時〜17時)FAX:054−284−3279メール:sumpu@shizuokaonline.com<締め切り>8月15日(金)必着(先着60人)<会場受講の場合>申込み締切後、「案内状」と「受講カード」を送付いたします。受講料は、初回(9月6日)の受付の際にお支払いください。<オンライン受講の場合>申込み締切後、「案内状」と「受講料の振込口座」をメールにて送信いたします。受講料は、9月5日(金)までにお振込みください。入金を確認し、講座の終了後、「受講URL」をお送りします。<個人情報について>短期歴史講座についてのご連絡、同講座の次年度以降のご案内のみに活用させていただきます。